Please note: all submissions and presentations must be in English.
デジタル・フォレンジックとサイバー犯罪に係る国際会議(The International Conference on Digital Forensics and Cyber Crime、以下ICDF2C)は、デジタル・フォレンジックとサイバー犯罪捜査の発展を目指し、世界中の優秀な研究者・実務者・教育者たちが一堂に会する国際学術会議です。ICDF2Cのグローバルかつ協力的精神を続けていくということで、今年の会議は韓国デジタル・フォレンジック学会年次大会(KDFS2015)との共催となります。
ICDF2C2015は、2015年10月6日から8日まで韓国のソウルで開かれます。ICDF2Cでは完成もしくは現在進行中の研究論文、産業分野発表、パネル及びチュートリアル、パネル・ディスカッションなど、様々な形での参加をお待ちしています。研究論文は二重盲査読(Double-Blind Review)システムによって検討され、採択された場合は「Springer-Verlag社」を通じて出版されます。なお、優秀な論文はSCI級ジャーナル「Digital Investigation」に掲載される予定です。
※ 本会議の公式言語は英語であり、全ての投稿論文は英語で作成されなければなりません。なお、その他の参加項目も全て英語で行われます。
1. 特別テーマ
今年のICDF2Cでは二つのテーマが中心となります。以下のようなテーマに関する論文の投稿をお待ちしています。
- 「ダークウェブ(Dark Web)」の扱い方、影響、捜査について
- 「暗号通貨(crypto currency)」に関するケース研究及び捜査手法
2. 研究の範囲
インターネットが登場し、犯罪者が匿名で犯罪を起こすことがより簡単になりました。グローバル通信やネットワークインフラ及び装備が複雑化し、サイバー犯罪捜査の難しさも増しています。違法行為を証明する手がかりは膨大なデートに埋もれている場合が多く、犯罪の検知や証拠の収集においては不要なデータを排除する作業が求められます。デジタル・フォレンジックとサイバー犯罪捜査は、法の執行や国の安全保障、情報の保護に欠かせない分野となり、法学、コンピュータ工学、金融、情報通信、データの解析、警察活動など、あらゆる分野と密接に関わっています。ICDF2Cでは、各分野の実務者及び研究者を一堂に集め、参加者間の学術交流を促すとともに、新たなビジネスチャンスを生み出します。
会議のテーマ
- アンチ・フォレンジックとアンチ・アンチフォレンジック(Anti Forensics and Anti-Anti Forensics)
- ビックデータとデジタル・フォレンジック(Big Data and Digital Forensics)
- デジタル・フォレンジックのビジネスへの応用 (Business Applications of Digital Forensics)
- 民事訴訟への支援(Civil Litigation Support)
- クラウド・フォレンジック(Cloud Forensics)
- サイバー犯罪捜査(CyberCrime Investigations)
- サイバー犯罪者心理学とプロファイリング(Cyber Criminal Psychology and Profiling)
- サイバー文化とサイバーテロリズム(Cyber Culture & Cyber Terrorism)
- データ隠蔽とステガノグラフィ(Data hiding and steganography)
- データベース・フォレンジック(Database Forensics)
- デジタル・フォレンジック・サイエンス(Digital Forensic Science)
- デジタル・フォレンジック・ツールのテスト及び認定(Digital Forensic Tool Testing and validation)
- デジタル・フォレンジックの動向(Digital Forensic Trends)
- デジタル・フォレンジックと法律(Digital Forensics & Law)
- デジタル・フォレンジックと誤り率(Digital Forensics and Error rates)
- デジタル・フォレンジックに関する新たなアルゴリズム(Digital Forensics novel algorithms)
- デジタル・フォレンジックの処理過程及び手続き(Digital Forensics Process & Procedures)
- デジタル・フォレンジックの標準化及び承認(Digital Forensics Standardization & Accreditation)
- デジタル・フォレンジックの手法及びツール(Digital Forensics Techniques and Tools)
- デジタル・フォレンジックの分類(Digital Forensics Triage)
- 電子証拠開示制度(e-Discovery)
- ハッキング(Hacking)
- 侵害への対応(Incident Response)
- 情報戦とコアインフラの保護(Information Warfare & Critical Infrastructure Protection)
- 法の執行とデジタル・フォレンジック(Law Enforcement and Digital Forensics)
- 機械学習とデジタル・フォレンジック(Machine learning and Digital Forensics)
- マルウェアととボットネット(Malware & Botnets)
- モバイル/携帯装置とマルチメディア・フォレンジック(Mobile/Handheld Device & Multimedia Forensics)
- マネーロンダリング(Money Laundering)
- ネットワーク・フォレンジック(Network forensics)
- 最新のチップ・オフ手法(New chip-off techniques)
- 新たなデジタル・フォレンジック訓練プログラム(Novel Digital Forensics Training programs)
- オンライン詐欺(Online Fraud)
- プログラミング言語とデジタル・フォレンジック(Programming Languages and Digital Forensics)
- SCADA(Supervisory Control And Data Acquisition、監視制御データ収集システム)・フォレンジック
- インターネット上における児童性的虐待(Sexual Abuse of Children on Internet)
- ソフトウェア及びメディアにおける著作権侵害(Software & Media Piracy)
- デジタル・フォレンジックの理論的基盤(Theoretical Foundations of Digital Forensics)
- デジタル・フォレンジックに適用される伝統的犯罪学(Traditional Criminology applied to Digital Forensics)
- サイバー犯罪とデジタル・フォレンジックに対する哲学的解釈(Philosophical accounts for Cyber Crime and Digital Forensics)
3. 研究論文
未発表かつ独創的な研究論文を募集しています。他の会議や学術誌、その他別のルートで検討されている論文は投稿対象外となります。上記のテーマの論文が優先されますが、他のテーマの論文も検討対象に含まれます。論文の提出について不明な点がありましたら、担当者にご遠慮なくお問い合わせください。
4. その他の参加項目
会議には、完成もしくは現在進行中の研究論文、産業分野の発表、パネルディスカッションなど、様々な形でご参加いただけます。各項目のお申し込みについては、以下のガイドラインに従ってください。
- 完成した研究論文:10枚以内(要旨、グラフ、表、参考文献を含む)
- 現在進行中の研究論文:6枚以内(要旨、グラフ、表、参考文献を含む)
- 産業分野発表(Industrial Talk):1,000字以内で説明;全ての発表はベンダー中立(vendor neutral)でなければならない
- パネル・ディスカッション(Round Table Discussion):テーマに関する概要を1,000字以内で説明
- パネルの申し込み:1,000字以内で説明;予め参加するパネリストを特定
- チュートリアルの申し込み:テーマ、講師、講義の分量、参加者などを1,000字以内で説明;申請者の履歴書も添付
5. 投稿指針
投稿指針の詳細はホームページ(http://d-forensics.org/)でご確認いただけます。
6.出版
採択された原稿は「ICDF2C2015プロシーディング(proceedings)」及びSpringer-Verlag社の「LNICST(Lecture Notes of the Institute for Computer Sciences, Social-Informatics and Telecommunications Engineering)」に掲載される予定です。
プロシーディングは冊子とともに、Springer社のデジタル図書館「Springerlink」を通じてデジタル本も製作されます。また、プロシーディングの内容は DBLP, Google Scholar, ISI Proceedings, EI, CrossRef, Zentralblatt Math, EU Digital Library (EUDL)など、主な引用索引サービスにも含まれる予定です。
なお、Elsevier社と提携し、提出された論文のうち優秀なものを厳選してSCI級ジャーナル「Digital Investigation: The International Journal of Digital Forensics & Incident Response」に特別号として掲載する予定です。
7.主要日程
論文受付の締め切り:2015年3月30日
採択結果の通知:2015年6月1日
完全版下原稿(Camera-ready Version):2015年7月1日